【本陣粋月 正面玄関】 木造丹後古民家調の「本館陣屋」と海辺のリゾート感あふれる「遊心館サライ」とで構成

静寂と懐かしさに迎えられ

玄関

玄関&ロビー
宿の前に立った時、ワクワクする気持ちを抑えられなかった。何がって、そういうオーラがあるからなのだ。女中さん達がズラリと迎えてくれる訳じゃないし、小さな宿である。でも期待させる何かを感じるのだ。今までに無い新しいことが発見できそうなワクワクなのだ。

ロビー・土間ホール

一歩、宿に足を踏み入れてみて合点がいった。別の世界が広がっているのだ。

前触れも無く訪れた自分に対して手作業していた女将らしき人が声をかけた。
「どうぞ、入ってお茶でも飲んでくださいな」
楽しげな一日になりそうだ…

語らいながら知る丹後のこと

茶房ランム

茶房ランム&テラス
エントランスからロビー、そしてその奥の茶房「ランム」へと続く。静かな時空に向けて旅は佳境に入ってきたようだ。

ゲストの中にはここで夜中まで語り合う人もいるらしい。ここでは女将やスタッフとお客との関係も忘れて語り合える空気がある。

テラス

海が見たくなったら、ドアを開けてテラスへ。目の前に浜詰夕日ヶ浦海岸が広がり、潮風が包みこんでくれる。白砂の浜は、ゆるやかなカーブを描きながら約8キロも続くという。

かたわらで、女将が摘んできた山野草の下処理をしている。「ここからもまた大変なんですよ」と、丹後や素材の話が気さくに始まった。

夕日ヶ温泉に浸り丹後を味わう

天然温泉露天風呂

天然温泉露天風呂
旅の疲れを湯で癒す。ここの湯、「天然夕日ヶ浦温泉」は無色無臭のアルカリ単純温泉。肌に優しい、いわゆる「美人の湯」だ。

浴場から続くこじんまりとした露天風呂があり、障子を開けるとすぐそこは「夕日ヶ浦海岸」。星空の下漁火を眺めながら思わず長湯してしまう。

食事処「花小径」

食事処「花小径」
食事は「本館陣屋」の食事処「花小径(はなみち)」で。個室の座敷はちょっと料亭気分。でも丹後弁で話しかけてくれる仲居さんの気さくさにリラックス。

料理は順に出されるコース料理で、春〜秋は「地魚と山野草料理」冬は「カニ料理」。丹後の四季、自然たっぷりの味が味わえる。

「夕日ヶ浦」という名前

夕日ヶ浦海岸
「夕陽が落ち始めましたよ」と声をかけられ外へ。空や雲も刻々と色を変えていた。

「夏は真正面の海に夕陽がおちるんですよ」と教えてもらう。落ち始めると早い。周囲を茜色に染めながら吸い込まれるよう沈んでいく。
ふと「夕日ヶ浦」たる由縁に気が付いた。